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01 Sep 2013 11:06:42 am |
地球温暖化がメディアに |
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8月28日放映のNHKクローズアップ現代で地球温暖化が取り上げられた
ブログ管理人
これは画期的な事である。
これまで、日本のメディアは異常気象、異常な豪雨と言う報道と気候変動や地球温暖化と結びつける解説もコメントも付け加える事をやってこなかった。視聴者としていつも不自然さを感じていた。
それが、やっとNHKのクロ現が初めて異常気象と地球温暖化の関係を取り上げることをやった。これをきっかけにもっと環境問題に切り込んでもらいたい。民放に望んでも無理だと思うので、やはりここはNHKさんに頑張ってもらうより仕方がない。
次の段階は、この地球温暖化が起きた原因が産業革命以来の200年間に化石燃料を燃やし続けてきた人類の経済活動に有る事を掘り下げることである。今、日本は経済を復興しようと躍起になっている最中であるので、経済にブレーキを掛ける可能性が有ると思っている経済学者達は地球温暖化には触れたくない。彼らは経済発展には、もっとエネルギー消費が必要だと思っているからである。
しかし世界は、グリーン経済へと経済のパラダイムシフトが始まっている。欧州、米国、中国がその先端を走っている。6月25日にオバマ大統領がジョージタウン大学で行った環境演説は、第二次オバマ政権が環境問題を第一義に考えている事を良く表している。ぼくは、オバマと習近平のカリフォルニアでの2者会談の中でも環境問題への取り組みが最も大きなテーマであったと思っている。
経済問題は人類の営みであるので、簡単では無いとしても解決できない事では無い。しかし、人類が破壊してしまった地球環境は残念ながら人類には修理することはできない。せめて、これからは環境負荷を大幅に削減することで気候変動の緩和を図る事に地球全体で努力をする事が喫緊の課題なのである。
ぼくは、気候の狂暴化と言う言葉でそれをこのブログで叫び続けている。環境問題と言うと興味を持たない人が多いのは、日本のメディアがことさらこの問題を避けているからだと思っている。エネルギー依存型経済で経済発展して来た日本の産業をスポンサーとするメディアには、地球温暖化の原因が経済活動にあったとは言えないのであろう。
環境対策と言うとすぐに、風力発電と太陽光発電などの再生可能エネルギーに話が行くが、省エネが最も手っとり早い解決策なのである。エネルギーを無駄に使いすぎる経済を、エネルギーを効率よく使う経済に変えて行くことが、最も近道なのである。ドイツの環境学者ヴァイツゼッカー博士が書いた「ファクター5」には豊かさはそのままで資源は1/5しか必要としない方法が書かれている。NHKさんには、この本を読んで頑張ってもらいたいところである。
NHKクローズアップ現代のURL: http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3392.html
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23 Aug 2013 11:56:52 am |
使い捨て容器考 |
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一面だけでは評価できない使い捨て容器と耐久型容器
ブログ管理人
東京都がスーパー等の販売で使われている発泡スチロール容器のリユースをするとのニュースを見た。以前にも小ブログで何度か取り上げているが、ドイツでは発泡スチロールをはじめとして全ての使い捨て容器が、昔ながらの硝子ビンに代わって来ていると伝えた。
使い捨て容器には紙、発泡スチロール、プラスチックが主な材料で、耐久型の容器は、陶器、ガラス、プラスチック、木が主な材料である。これらを製造する時には当然エネルギーが使われる。しかし、耐久型の容器は再使用する為には洗浄をしなければならず、そのエネルギーが必要となる。
陶器やガラスは製造時にかなりの熱量が必要であろう事は想像に難くないし、プラスチックの容器は材料そのものが化石燃料からできており、製造時にはやはり熱を使用している。耐久型の容器は質量が多い分だけ製造時には使い捨て型に比べて大量のエネルギーを消費している。
これらを比較した資料を探したら、1994年の米国ワシントン州のビクトリア大学の研究発表をタフツ大学がまとめたものがあった。
参考文献(英文)URL: http://sustainability.tufts.edu/wp-content/uploads/Comparativelifecyclecosts.pdf
この研究では木製の容器やプラスチックの使い捨て容器は対象になっていないが、使い捨ての紙容器は、陶器39回、プラスチック17回、ガラス15回で消費エネルギーが上回り、エコでは無い事が分かる。この回数は、例えばスターバックスの様なショップが数日間で使う回数であることが分かる。
悩ましいのは発泡スチロール容器で、使われている材料の質量が極端に少ない為に、例えば発泡スチロールのトレイに載った寿司を、リターナブルな陶器に変えようとすると1000回以上の使用をしない限りは発泡スチロールトレイに対抗できない。900回目に壊れればエコでは無くなる。そう考えると寿司の発泡スチロールトレイは有効なのかも知れない。紙パックの牛乳は、リターナブルのガラス瓶なら15回分であるので、これはガラス瓶の方がエコと言える。
この研究ではライフサイクル研究とは言うものの、製造から使用時までのもので、廃棄処理や回収の為のエネルギーコストが反映されておらず、完全な研究とは言えないが、耐久型容器と使い捨て容器の消費エネルギーの差を知る参考にはなった。他にもっと、良い研究が有れば教えてほしい。
しかし、使い捨てと言うのはその行為そのものが消費型ライフスタイルを象徴しており、教育的効果を考えると決して望ましく無いこであることを考慮すべきである。
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21 Aug 2013 04:36:26 pm |
食糧スマグリ提案 |
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日本の総合技術の集大成で食糧問題を解決するインテリジェントシステムを開発して世界に貢献
ブログ管理人
8月17日の小ブログで、食糧スマートグリッドと言う事を始めて書いたが、その後インターネット上でいろいろと調べて見たが、そのような研究や発表はいまだに見つける事ができていない。
この考えは、地球上で生産されている食料は年間23億トンであり、70億の人間が食べる量は一人年間180kgで足りるつまり、13億トンで足りる、11億トンは廃棄処分されているのだ。ところが、地球上には飢えに苦しむ人々が10億人居て、年間1500万人が餓死していると言う現実がある。これを解決するシステムを日本がやってはどうかと言う提案である。
OECDの10億人が、地球の全エネルギーの80%を消費している事は小ブログのテーマであるが、食料も50%を消費している。消費していると言うのは誤解が有るかも知れない、何故かと言うとその殆どは、食べられる事も無く廃棄されているからである。アメリカが世界一で年間3300万トン、金額にすると13兆円であるが、世界第二位は日本で年間1960万トン、金額にして11兆円である。日本は食糧自給率が50%と低く年間5600万トンの輸入をしており、その1/3強に当る量を廃棄している。因みに、廃棄された食料品はゴミ焼却場で処理されるが、その為に年間2兆円が使われておりその多くは燃やす為の燃料費である。
世界一の食糧廃棄率の日本なら、どうすれば食糧の無駄を防ぐシステムも作れるのでは無いかと言うのがブログ管理者の考えである。物流、輸送、輸出入のデータ、消費データはコンビニやスーパーのPOSデータ、JAのデータには肥料、農薬、出荷のデータもある。これらの膨大なデータから、食糧の流れを予測し、少しずつ最適化をして行くシステムを研究してはどうかと言うのがその提案である。
前にも書いたが、日本の電機産業は映像機器やPCや携帯では既に、世界の競争に負けてしまった。安倍政権はこの電器産業を火力発電所や原発を輸出する事でテコ入れしようとしているが、少なくなる世界のエネルギー需要が見通せない愚策としか言いようが無い。この電機産業の将来を掛けて、産総研、NEDO、東大等のお得意のフォーメーションでこの食糧スマートグリッドの開発を行えば、世界に感謝され、そのシステム製品は世界から喜んで買って貰える。
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食糧問題に詳しいサイトのURL: http://www.eic.or.jp/library/ecolife/trashdir/trash04.html
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17 Aug 2013 12:56:48 pm |
食料スマートグリッド |
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廃棄食料をバイオエネルギーにすると言うプロジェクトには違和感を感じる
ブログ管理人
最近、日本のどこかの市で廃棄される食料を集めてバイオ燃料にして発電をするプロジェクトが紹介されていた。これまでは燃料を使ってゴミ焼却炉で焼却していたものをバイオ燃料にしようと言うのだ。
同様のプロジェクトは世界中にあるが、本当に廃棄されるべき残飯や、料理の際に出された屑であれば良いが、実際にはそのほとんどが、生産者が形が悪い、大きさが規格外などの理由で廃棄したもの、店舗の売れ残りなど、ほとんどまだ食べられるものである。
現在、世界で年間1500万人が飢餓で死亡しているが、決して生産されている食糧が不足している訳ではない。世界で生産される食料は23億トンで現在の世界人口70億人で割ると、一人当たり328kgで、これは一人が一年に消費する食料180kgの倍近く有る量である。つまり、流通の問題である。食糧問題に関してはネットワーク「地球村」に詳しい。
URL: http://www.chikyumura.org/environmental/earth_problem/food_crisis.html
電力は利用効率向上の切り札としてスマートグリッドが、今後世界の電力網に適応されると言われている。これは、電力を使う消費者の電気メータ(スマートメーター)から送られてくる電気需要情報と、今後ますます増加してくる風力発電、太陽光発電などの小口発電の情報を、グリッドプロバイダー(電力事業者)がまとめて、その動向を予測して電力不足などの緊急事態が起きないようにするシステムである。グリッドに繋がれた電気自動車や家庭用バッテリーの蓄電機能も細かく利用すると言うものだ。スマートグリッドについては小ブログの2013年5月2日他、多数記述があるので、サイト内検索で検索して参考にしてもらいたい。
世界の食料需給状況、輸送システム、貯蔵システムなどの情報を全て集めて、無駄をなくす巨大な情報ネットワークシステムを作る事を提案したい。十分足りているはずの食料が足りなくなっている現状にはいろいろな理由があるが、企業が利益を生むために無駄を出していると言う側面は否めない。現在の電力会社が無駄な電力を使わせて売上を増やすのと同じ理屈である。
世界で最大の食糧廃棄国はアメリカであるが、驚く事に2番目は日本である。日本は年間13兆円で5000万トン、必要量の50%の食糧を輸入しているが、1800万トン捨てており、その金額は11兆円である。さらにその処理費に2兆円を使っている。だから、日本から食料スマートグリッドの開発をする事を提案したい。今、日本のIT産業はその衰退を何とかしたいと躍起であるが、日本のIT産業と関連の大学、産総研やNEDOも総がかりで開発をしてはどうか。世界に感謝される事は間違いないし、将来巨大なビジネスとなる事は請け合いである。
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Posted By : dantesforest |
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15 Aug 2013 11:47:23 am |
8月15日に思う事 |
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ブログ「ダンテの森」は、皆様のお陰で3年目を迎えることができました。感謝。
今日は終戦記念日である。ブログ「ダンテの森」を書き始めて今日で2年になる。毎日読んで下さる方がいらっしゃるのが励みで、ほとんど欠かさずで書く事ができた。現在も毎日250人位の人が読んで下さっている。(Visit数) 間違ってサイトに入ってきた人やGoogle検索などで飛び込んで来られてすぐに出て行くなどした、ヒット(Hit)数は毎日3000〜4000有る。
現在、コメントとトラックバックはスパムコメント対策の為に止めさせて戴いている。7月に突然4000通ものコメントがロボットから送られてきた。ほうっておくとサーバーがパンクすると困るので、コメントとドラックバックを使用できなようにして、読者の皆様にはご不便をお掛けしている。レンタルサーバーによると今のところ対策は無いとの事である。環境と言う一つのテーマだけのブログは、我ながら珍しいと思っている。今後も環境一徹で行くつもりであるので、皆様の応援を宜しくお願い致します。
ブログ管理人への連絡は当面メールで、 danteアットマークjetiserv.com にお願いします。
終戦記念日にあたりぼくの思いを一言。1976〜1980位の間仕事で東南アジアの国になんども出張した。韓国、中国、台湾、香港、フィリッピン、マレーシア、シンガポール、タイなどへ行った。当時の日本人は東南アジアの人から、外は黄色いくせに気持ち(中身)は白人のつもりでいると言う意味からの蔑称として、「バナーナ」と呼ばれていたことも知った。
すでに日本はこの当時これらの国々よりも経済的には一歩先に進んでいたので、面と向かっては日本人に対してはまず友好的であった。「日本人大好きね」などと言われたものである。ぼくは、できるだけ現地の人と腹を割った話をするように勤めて、良く議論もしたが、その中から各国に友人と呼べる人ができた。
8月の有る時、良い友達になったシンガポール人からイベントに誘われた。それは、国が主催する第二次大戦の終結を祝うイベントで、毎年行われているものであった。「対日戦勝記念イベント」であった。あとで知ったが、東南アジアのほとんど国が「対日戦勝記念日」を制定して祝っているのだ。
そのイベントに参加していて、日本の8月15日が「終戦記念日」であって敗戦記念日では無い事にふと気が着いた。日本人にとって、戦争は終わったもので負けたとは思いたくないのではないかと、ぼくは感じた。
日本は、サンフランシスコ講和条約を9月6日に結び、アメリカ合衆国と連合国に対し戦争の終結を締結した。しかし、日本が侵略した東南アジアの国々に直接「謝罪」は行っていない。ドイツが欧州で特にポーランドをはじめ多数の国々に何度も謝罪を行っているのとは対照的である。きちんとけじめが着けられない日本人と、けじめを着けずにはいられないドイツ人の違いはどこから来ているのだろうか、島国と欧州の中の国と言う地政学的な違いはあるかもしれない。
第二次大戦は、資源を求めて日本が東南アジアに侵攻した事は動かぬ事実で、それを欧米の植民地主義からの解放を支援したのだ等と言った欺瞞は通用しない。エネルギー源を絶たれ、石油を求めて南方に戦火を開いたのは日本であり、被害を被ったのは東南アジアの人々であった。
いずれにしてもエネルギーの為に戦争は起こされ、何百万人の命を奪った。資源の枯渇は人間を戦争に駆り立てる事も有る。資源は無駄に使われている。無駄をなくすだけで、今の1/5の資源で豊かな生活が送れるのである。2050年には90億人になろうとする地球で、人類が生きる道は、ファクター5しかない。
日本語版「ファクター5」はボランティア仲間の努力で、間もなく原稿が出来上がる。この調子だと11月には書店に並ぶことになるので、楽しみにして戴きたい。 |
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