真剣に日本の将来を議論する集い逗子マリーナサロン
昨日、約10年ぶりで逗子マリーナサロンに参加した。このサロンは経営コンサルタントの横山一浩さんが主宰するサロンでオープンな雰囲気で、湘南に住む多士済々が集まり、ジャンルを問わず熱く語りあう集まりである。
昨夜のテーマは「東日本大震災1年経って、これからどうすべきか」であり、集まった10名は真剣に日本の将来を憂いて議論を戦わせた。どこかの党が法案を党議決定するかどうかで何十時間議論したと言うが、新聞報道で伝わって来る報道を見る限り、昨夜のサロンの議論の方がよほど国政レベルには近いと感じた。
その中で、日本の持つ省エネ技術を国策として世界に広めるべきと言う話は、全くその通りであり、コンドラチエフの第6の波は「グリーンの波」としてわが日本から起こすべきであると思う。
今、中国、インドが建設ラッシュであると言う話が有ったが、そこで使われるセメントをジオポリマーセメントにする手立てを考える必要がある。
GHG(地球温暖化ガス)全体の7%を排出しているセメントを現在のポートランドからジオポリマーに代える事で80%〜90%低減する事ができる。
産業革命時代にイギリスで発明されたポートランドセメントは石灰石を1800度のキルンと呼ばれる回転窯で焼結する時に多量のCO2を出すのがその主な要因である。ジオポリマーセメントは別名古代セメントとも言われローマ時代の建築物は全てジオポリマーセメントで作られている。最近の研究でエジプトのピラミッドの巨石はジオポリマー・コンクリートであるとの事が分かった。化石燃料の利用が無かった時代のコンクリートは当然熱エネルギーを必要としないので、CO2の発生量が少ないわけでる。その上寿命はポートランドセメントの100年程度に対しジオポリマーは数千年を経ても実際に建造物が残存しており長寿命は実証済みである。ポートランドはカルシウム系に対しジオポリマーはアルミ系のバインダーである。またフィラ―には産業廃棄物である石炭火力発電所から出るフライアッシュや高炉スラグが使える。中国に無限にあるボタ山も全て利用が可能である。
ジオポリマーセメントについて詳しくは山口大学の池田攻教授の資料を紹介する。
http://www.crc.yamaguchi-u.ac.jp/techno/note/ikedadoc.pdf
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