自然光の採用で省エネと快適性アップの両方を向上
GHG(地球温暖化ガス)の総量の40%は建築物から出されている。建築物の省エネは大きな意味を持つ。その中で照明は、アメリカで13%、欧州で12%、中国で9%を占めている。白熱電球を蛍光灯やLED照明に交換することで80%の証明が達成できるが、自然光を取り入れる照明を行う事で更に省エネの達成が可能である。自然光の取り入れは、省エネ効果だけでは無く、居住快適性も上げる効果が有る。
建物の中心部に自然光を取り入れる、高角度からの太陽光照明をするには、ビルの天井に、明り層、光シェルフなどを設備して採光する。光シェルフやブランドを備えない天窓は、直射日光が入ることで室内に強すぎるコントラストができて不快である。太陽光は拡散、分配をデザインして強さを調整することで心地よい明るさを作ることができる。窓の外に葉が余り密集しない樹木を配置して木漏れ日を取り入れるなどは効果的な方法である。落葉樹を選ぶことで夏は直射日光を防ぎ、冬は太陽光を採り入れることができる。
建物の中の家具の配置、色、材質を工夫して昼光の反射の分配、拡散を採光窓に設備した光シェルフ、ルーバー、ブラインドなどと組み合わせてデザインすることで、光を和らげ眼の疲労を軽減できる。昼光は、HVAC(暖冷房・換気)システム、パッシブ・ヒーティング&クーリング、音響制御システム、センサー制御の電気照明システム、調光システムなどのビル制御システムと組み合わせることで、より心地よい空間を少ないエネルギーで提供することができる。
昼光を取り入れた、事務所では、その快適性から集中力や能率が上がり仕事の生産性が上がったとの報告が数多くある。スーパーマーケットでは売り上げの増加が報告されている。工場では欠勤率が下がったとの報告も有る。自然光は人間の活動にプラスの影響を与える。
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