ダンテの森    
13 Feb 2012   05:55:56 am
技術者の良心
経済が縮小しても幸福を得る技術の開発

 雑誌「潮3月号」に掲載された「ファクター5」の著者フォン・ヴァイツゼッカー博士が述べている事を紹介する。ブログ管理人のぼくも技術者のはしくれとして身にしみる。

 概して技術は、もしその技術によってさらなる欲望と便利さの拡大が見込まれる場合、その技術には資金が援助され、さらに開発される事になります。それは市場での成功をもたらすからです。その他の人間と同様に、科学者や技術者は報酬を受ける仕事に対して(より一生懸命)取り組むという傾向があります。それは決して責められることではありません。教師、僧侶、職人もまた、彼らが成し遂げ、もたらすものに対して報酬を得ます。

 しかし、私たちが、従来のようなさらなる経済の拡大はもはや有益ではないことや、気候の安定性、もしくは生物の多様性を守るために経済の縮小がなされなければならないことを認識しつつある今、私たちは科学や技術の進むべき道を考えなければなりません。これが、「ファクター5」で述べられている事です。

 もし私たちが、1キロワットの電力から、または一杯のバケツの水から五倍の幸福を得られるならば、理論的には、私たちは今日の五分の一のエネルギーと水の消費によって、幸せな生活と便利さを豊かな国々(OECD先進国)の10億人にもたらす事ができますし、エネルギーや水の量を増やすことなく、貧しい国々(中国インド等の発展途上国の30億人と後発発展国30億人)の人々の経済的な富を五倍に増やす事ができます。

 (カッコ内はブログ管理人による。昨年地球の人口は70億を超えた。2050年には90億に達する。現在の資源を5倍に使う以外に人類が生存できる道は無い。)
カテゴリー : 他メディアより | Posted By : dantesforest |
 
ページ: 1
Jan 2012 2月 2012 Mar 2012
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29    
にほんブ�前村
カテゴリー
Factor Five [220]
General [13]
ブログ管理人 [315]
他メディアより [577]
リーセント
北極海氷、2番目の小ささ
地球環境の救世主になるトランプ?
Oceans’18Kobeを訪ねて。
第三回国連環境総会
気候変動は国際社会の責任
トランプに消されるEnergy Star
トランプ大統領の誤算
ドイツ市民の誇り
水中CO2センサー
6年ぶりのメキシコ
アーカイブ
7月 2012[77]
6月 2012[80]
5月 2012[93]
4月 2012[97]
3月 2012[98]
2月 2012[68]
1月 2012[96]
12月 2011[100]
11月 2011[99]
10月 2011[109]
9月 2011[111]
8月 2011[97]
ユーザーリスト
Admin[5]
dantesforest[1120]
検索
組織化
Powered by myBloggie 2.1.4