カーボンファイバー技術で航空機の燃費を向上
ボーイングの最新鋭中型旅客機「787ドリームライナー」。従来機よりも燃費が良く、巡航速度も高速で、長距離路線を効率よく運航できると期待されている。また、日本企業が機体製造の約35%を受注したことでも話題となった。
一般的な航空機の機体は、アルミ合金(ジェラルミン)でできている。だが787は、機体重量70トンの半分以上が「炭素繊維強化プラスチック」(CFRP)で構成される。この炭素繊維複合体は東レの製品で商品名はトレカ(TORAYCA)である。
CFRPは低密度高張力で鉄と較べると比重は1/4、引っ張り強度は10倍、比弾性は7倍と優れているため機械設計の自由度が広がる。787型機の窓の高さは従来の39cmから47cmに、面積は約1.5倍になった。 気密度が上がり1800m高度の気圧に保つことができるので、高度が変わっても耳がツ―ンとする度合いが少ない。主翼の全長を25%長くする事ができ航続距離が15,200kmに伸びた。
これらの結果燃費は従来機の20%向上した。
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