マスコミが一斉にはやし立てるものにろくなものは無い
ここのところマスコミが騒いでいるものにメタンハイドレートがある。やれ日本はこれで資源大国になっただの、燃料を海外に依存するのはもう終わりなどとかまびすしい。まもなく愛知県沖で採掘実験が始まるからである。
とまれ、3.11まではマスコミはこぞって原発こそ唯一の石油に代わるエネルギー源だと言っていたのを忘れてはならない。だいたいマスコミが一斉に同じ事を言う時はろくでも無いと言う事をそろそろ学習してはどうだろうか。
メタンハイドレートはメタンガスが氷の籠に閉じ込められたものである。メタンガスはGHG(地球温暖化ガス)としては大変パワフルでCO2の21〜23倍強力な効果を持つ。氷に閉じ込められていたメタンガスは気体になるとその体積は170倍になる。メタンガスはCO2よりも空気よりも軽くガスそのもので大気中に放出されると短時間で高高度に達する。但し、寿命は短く10〜20年で消失する。(CO2は100年以上)しかし、地球温暖化が問題となっているこの今、それを加速するようなメタンを石油の代替として掘り出す事が良いのだろうか?
メタンハイドレートは人が直接作業する事のできない水深500m以上の深海で取り出す事になるが、つい最近メキシコ湾のBPの深海石油掘削プラットフォームの大事故があったような事が起きて生のメタンが大気中に放出されるような事は絶対に無いのか十分検証はできていない事が問題なのである。何故ならメタンハイドレートの研究そのものが新しいもので1970年代から始まったものだからだ。
ぼくらにはもう失敗は許されない。
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