まだまだ効率アップが可能な分野
GHG(地球温暖化ガス)の8%は鉄鋼生産から排出されている。
2007年の世界鉄鋼生産量は1300Mt(メガトン=100万トン)であったが、そのほとんどは少数の主要生産国で生産されている。
製造方法はどの国でも殆ど変わらない為に国間での比較は容易である。鉄鋼生産は2005年から2007年の間に8.3%増加している。競争が激しいこの業界では製造コストは可能な限り下げられているが、その生産効率は国によってかなりのばらつきが有る。
1995年におけるドイツは18GJ/t(ギガジュール/トン)であるが、同じ年の中国では37GJ/tであった。主要生産国の比較は添付の表をご覧いただきたい。
世界で最も生産効率の良い鉄鋼メーカーは米国のNucor社で12GJ/t(2006)であったが、全米の平均は23GJ/tに留まっている。この分野での省エネは最新の電気炉を使いスクラップからのリサイクルを行う事で最大93%の省エネが達成できる。
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