アメリカ、日本は無駄に照明を使っているとしか言えない。
照明が消費する電力は大変大きく、世界で年間約2000テラワット時(TWh)を消費している。これは最新型の発電所(一基あたり200万キロワット)の1000基分の電力量である。その燃料費は石油換算で年間20兆円を上回り、排出するGHG(地球温暖化ガス)は約18億トンである。
以上は電気を光源に使っている国々の事であるが、世界には石油や、ローソク、木材を光源に使っている人達が3人に1人の割合でおり、そこでは3600ペタジュール(PJ)の燃料が燃やされ2億5000万トンのCO2が排出されているが、そこで得られる光の量は白熱電球の20%でしかない。
照明の内訳は世界平均で住宅28%、サービス48%、産業16%、道路その他8%となっている。
主な国別の照明電力は資料が1997年のものしかないが、アメリカ450TWh、日本146、中国122、ドイツ68、英国57、インド55、ブラジル47であるが、これを人口一人当たりに計算しなおすと、アメリカ1679kWh/年/人、日本1164、英国830、ドイツ823、ブラジル281、中国99、インド57に変わる。これを端的に示しているのがNASAが撮影した夜の地球の写真である。
真っ黒に見える地域には30億人の後発発展国が有る。その暗黒にソーラーパネルとバッテリーとLEDランプを組み合わせたソーラーランプを手作りで設置している最貧のおばあちゃん達「ベアフット・カレッジ」の話は1月12日のブログに書いたので読んで戴きたい。
夜の地球を拡大してご覧になりたい人は次のURLで見ることができる。画面が開くのに暫く時間が掛ります。開いたら画面上でマウスをクリックすると更に拡大ができます。
http://www.solarviews.com/raw/earth/earthlights.jpg
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