緑色を着ることでは有りません。
染色は、環境負荷がとても高い工程である。(2/8 NY Green Fashionより)
環境負荷削減に力を入れるスポーツウェアブランドのナイキによると、一般的な染色方法では、1kgの繊維を染めるのに100-150リットルの水を必要とし、年間のポリエステル繊維の染色量は2015年までに3,900万トンになると予測されているとされる。
繊維が服になるまでの過程で、エネルギーの75%、化学薬品の65%、水の85%が染色工程で消費される。たとえ素材にオーガニックコットンやリサイクルポリエステルなどを使っても、染色時に大量の水や有害な化学物質を使用すれば、サステナブルとはいえない。
ナイキは、水を使わない染色技術を開発したオランダのダイ・コー社と長期戦略提携したことを発表した。
ダイ・コー社が開発したのは、超臨界二酸化炭素を使う染色技術。水も助剤も使わず、乾燥も不要、エネルギー使用量を削減でき、そのうえ使用した二酸化炭素を再利用できるというもの。超臨界二酸化炭素とは、臨界点以上の温度と圧力下においた二酸化炭素のこと。気体と液体の中間のような状態で、気体のような拡散性と、液体のような密度を持つ。コーヒーの脱カフェインや、天然香料の抽出、CO2ドライクリーニングなどにも使用されている。
水を使用しない染色技術を商業利用可能なレベルで実現したのは、同社が世界初で現状ではポリエステルのみ利用可能だが、その他化学繊維や天然繊維にも対応できる技術を開発中としている。
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