今後5年間増え続ける石炭消費
2011年12月13日パリ発。炭素排出量の多い石炭の消費を世界がこぞって少なくしようと努力をしているのに拘わらず、今後5年間にわたり世界の石炭消費は急激に増加する。
石炭は現在も発電のエネルギー源としては最大であるが、今後5年間に消費が増加する一番の原因はやはり中国とインド等の開発途上国の発電需用の増加である。
IEAによると今後5年間は石炭の消費量が世界で毎日60万トンづつ増加する。世界の政治家はエネルギー保障の観点からも地球温暖化対策の観点からもこの事に注目して働きかけをしてもらいたいとしている。
報告によると中国の旺盛な石炭需要は向こう5年間にわたる石炭価格も押し上げ、世界の電力価格に影響を与えるとしている。値上がりの原因は石炭採掘がより深度の深いところに移る事からのコストアップによる。
ちなみに電力の次に石炭を使用するのは鉄鋼であり、中国、インドの鉄鋼生産も増加中である。
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