システム設計者の担う責任
持続可能社会の建設はシステムデザインが大変重要となる。
システムデザイン全体の中で省エネ、エコ対策の設計費用はそのプロジェクトが始められる段階においては項目として上げられ予算配分もされるが、実際に目的のものが出来上がるころにはその80〜90%はもはや判別のつかない形でプロジェクト全体の中に埋もれてしまっているのが現状である。
その上、インフラ、建築物、乗り物、工業製品や家電製品のデザインサイクルは10年以上の長い間変化しない。つまり、日進月歩で開発されている省エネの為の技術や新材料は取り入れられるのは次のデザインサイクルを待つ事になる。
今日、我々の持続可能社会への取り組みはシステム設計者の考え方に委ねられていると言っても過言ではない。
我々はこの現状を打開する方法を開発しなければならない。その為には情報の集積と提供、分野別研究をまとめる枠組みが必要となる。国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は第4次報告で次の8つの分野の戦略に分けている。
1. エネルギー効率の改善
2. 燃料の転換
3. 排温、排エネルギーの回収と利用
4. 再生可能エネルギー
5. 資源材料の転換
6. 製品そのものの転換
7. 資源材料使用効率の改善
8. CO2以外の地球温暖化ガスの排出削減
ファクター5では各セクター毎にこれらの項目についての議論がなされており当ブログでも取り上げている。
|