更なる鉄道貨物輸送の効率アップ
昨日は鉄道貨物輸送の効率アップが行われている現状を述べたが、今後さらに次の様な効率アップの戦略が立てられている。
■長大な貨物列車を停止させる際のブレーキエネルギーの回収技術の向上である。ブレーキング時に発電してその電力をバッテリーに蓄え再利用する事で燃費の向上を図る。現在EVやHEVで開発されているリチウムイオン電池や次世代バッテリーを使用する事で短時間に大電力をチャージする技術を開発しブレーキングエネルギーを無駄なく蓄え再利用する。
■IT技術とGPS技術を使用して運行速度の最適化を行う事で燃費アップを図る。列車重量とGPSと地図情報から高低差を予測し最適速度制御を行う事で無駄な加速や減速を減らし燃費の向上を図る。
■貨車の積載率の向上で効率アップを図る。ロジスティックをIT技術を導入して行う事で貨物移動距離の最適化、空貨物の移動の低減を図る事で燃費アップを図る。
■貨物車編成ヤードでは専ら貨車をレール上での水平移動により編成作業が行われているが、これを港湾のコンテナヤードで行われているような立体的な横方向移動を使って行う事で効率のアップを行う。これについては15年前のファクター4で述べられている。
■従来から貨車の構造材料は鉄と決まっていたが、軽金属や新素材を使って軽量化する事で燃費のアップを図る。
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