すぐに持続可能社会が作れる国のアライアンスを
2月29日のフォン・ヴァイツゼッカー教授の講演の概要である。
もし今日のトピックが気候変動、資源とエネルギーの使い方、地球と人類の持続可能な社会についてであるとするならば、持続可能な開発とは何かを知る必要がある。
持続可能性とは小さな環境負荷で高い生活水準を維持する事で有る。
もし、現在の70億人が10億人の先進国(OECD諸国)と同じ生活をしていたとするなら地球が5個あっても足りない。
エネルギー消費は
―電気自動車を再生可能エネルギーで充電して使う。
―建築物をパッシブハウスにする。
―建築物を外断熱にする。
―セメントはポートランドセメントをやめてジオポリマーセメントにする。
―車なしで生活できるグリーン都市計画にする。
―地産地消で運送システムをも直す。
―農業の省エネ、省水を行う。
―鉄鋼石からの製鉄を止め鉄くずからの製鉄に変える。
―他の地下資源の掘削を止め資源のリサイクルを行う。
等で80%を削減が可能である。
しかし、この省資源・省エネ革命は自分からはやってこない。もし、市場経済に任せるなら決して正しい方向には進まない。かと言って、お役所の縦割り行政に任せてはいられない。
価格にこの働きをさせてはどうであろうか? 価格は力を持っている。それには人工的に資源とエネルギーの価格高騰を制御する政治の力が必要である。
省エネをきちんと把握したうえで適正な価格を設定する事で同一サービスに対する対価は安定したものとなる。(最貧の人達には別途セーフティーネットが必要)
エネルギー価格が上昇させる事で持続可能性社会の経済が回り始める。
これを出来る国同士がアライアンスを組んで早々に始めるべきである。遅れてくる国を待つ必要は無い。彼らはいずれついてくる。
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