スーパーやレストランの生ごみが自動車用燃料に
スーパーマーケットの野菜果物売り場から運び出された、熟れ過ぎたトマト、茶色く変色したバナナ、いたみはじめたイチゴはこれまで産業廃棄物として処理されるか、最も有効に使われたとしてコンポストになる位であったが、これらを発酵させてメタノールに変え自動車燃料に変えると言うプロジェクトがドイツでスタートした。
ドイツ、フラウンホーファー研究所の界面工学バイオケミカル研究所の開発である。これらの生ごみで一番難しいのは、毎日搬入される生ごみの種類が異なる点である。有る日はトマトが多く、有る日はイチゴが多い、それにより発酵微生物にとっての餌のphや糖度が異なる事である。
これを解決する為に受け入れタンクをいくつかに分け、発酵パラメータ毎に分類しておき、これらからベストミックスを作る事で常に最も効率の良い発酵を行わせる事が可能となる。コンテナー毎の内容物によりデータベースに自動的に保存されているパラメータから、どのコンテナーから何リッターを発酵タンクに送るかを自動的に制御する。
生ごみから作られたメタンガス燃料は燃焼後は天然ガスの半分しかCO2を出さない上に天然ガスとは違い化石燃料ではなく地球に優しい。
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