地球環境に負荷を余り与えることなく豊かさを与えてくれる音楽
ぼくの周辺には、音楽を愛する人達が大勢いる。この週は立て続けにケニーGのライブにはじまり、友人がやっているジャズ音楽教室の発表会、ピアノとバイオリンのクラシック音楽をバックに本の朗読等を聞く機会が有り音楽の持つ力と言うものを感じ、今日は地球環境の視点から音楽を考えて見た。
音楽の歴史は有史以前に遡る。おそらく最初の音楽は歌声であろう、鳥のさえずりや子供の泣き声等を真似るようなものではなかっただろうか。それに手拍子などを付けたかも知れない。信号の伝達に使っていた木と木を打ち鳴らすものはやがて楽器になったと思われるので、恐らく最古の楽器は打楽器だったのでは無いだろうか。3000年前の地層から骨で作られた笛が出土しており、すでにリコーダー(たて笛)の形をしていたと言う。生まれたばかりの赤ん坊でも音楽には反応することから人間のDNAには音楽が組み込まれている。しかし、植物に音楽を聞かせると良い収穫ができると言う研究も有るところを見ると、植物にも音楽を聞きとるDNAがあるとすれば、生物学的にもっと遡ることになるのかもしれない。他の天体の生命体も音楽には反応を示すのではなかろうか?
これまでこのブログでは、人類は地球環境に負担をかけるようなものしか作ってきておらず、特に産業革命以来は資源を無駄遣いするだけのものを作ってきたことしか強調してこなかった。しかし、音楽は人類が発展させてきたものの中では数少ない環境負荷の少ないものである。
そして音楽の持つ力は巨大である。お金や、宝飾品、工業製品、食べ物が与えてくれない豊かさをぼくたちの心に直接与えてくれる。好きな音楽は何度聞いても心地よいものである。どんな時にも脳に直接働きかけて即座に効果を表す。音楽を演奏するのは、更に大きな喜びをもたらす。演奏が複数で行われる場合、アンサンブルがうまく行った時の歓びは、言葉の壁も越えた今はやりの「絆」さえ感じさせる力が有る。聴衆に自分の表現が通じた時の歓びはかけがえの無いものであると言う。それも環境にあまり負荷をかけることなくである。
国連のUNEP(国連環境計画)はMusic & Environmental Initiative(音楽と環境イニシアティブ)を作り、音楽は世界中の人種、宗教、経済環境、性別、年齢に関わること無く環境からのメッセージを何十億人の人々に伝える事ができる最も強力なメディアであると定義し、音楽による環境への理解の活動を推進している。
国連環境計画、音楽と環境イニシアティブのホームページ
http://www.unep.org/music_env/about.asp |