エネルギーに次ぐ資源枯渇問題
持続可能社会を目指す上でエネルギー問題に並んで深刻な問題は「水」である。「水の惑星」と言われる地球は無尽蔵の水を満々と湛えていると思われているが人類が利用可能な真水は70億を超える人口を養えるだけは存在しない。現在世界で12億の人々が安全な水を得る事ができない。
世界の水消費の70%は農業であるが2番目は住宅で8%を消費している。家庭の水消費は先進国程多くOECD諸国では13%で、500〜800リットル/日、消費しておりこれは開発途上国の60〜150リットル/日の5〜8倍になり、当然省資源のターゲットは先進国に向けられる。先進国の水消費は(1)風呂・シャワー・トイレ、(2)洗濯、(3)キッチン、(4)庭の順で消費されている。
雨水を簡単な浄水器でろ過したものをタンクに溜め、中水道としてトイレ、シャワー、洗濯、庭で使う事で65%の水を節約できる。上水道の節約は単に水資源の節約に留まらず、上水道を作るために使われるエネルギーの省エネにもなりCO2排出の抑制にもつながる。
海の近くに位置する都市に降る雨は全てが雨水菅、或いは下水を経由して海に放流されているのが現状である。
3.11以降、日本では非常時の渇水対策として雨水利用が注目されており、インターネットで「雨水利用」を検索すると驚くほどの商品が有る。又、地方公共団体単位で雨水利用を行っている事も紹介されている。
11月15日のブログでも紹介したが、欧州では昔から水資源は河に頼っている為に水のリサイクルシステムが高度に発達しており、ライン河の水は10倍「ファクター10」を実現している。
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