韓国の景気刺激策のグリーン度
ファクター5では、昨日のブログで触れた韓国のグリーン政策を詳しく書いている。(金額は1ドルを77円換算で円建てとした)
■住宅
4620億円:100万戸のグリーンホームの新築、100万戸分の省エネリフォーム資金、学校や村落施設の省エネ改善、公共施設のLED照明化。
■森林
1300億円:森林管理、植林に依るCO2吸収効果増強、間伐材利用のバイオマス発電、パルプと製紙産業の省エネ、森林分野での再生可能エネルギー発電。
■水資源
8500億円:河川の改築と水資源利用管理システムの整備、農業用水の効率アップと河川に還流する水質改善で河川の再生力の増強、市街地の雨水利用、商業ビルの水資源の再利用、水ポンプでの移送量を減らす事での省エネ、他に多分野に渡る水資源利用の効率化。
■自動車
1400億円:低燃費車の開発、EV(電気自動車)とHEV(ハイブリッド車)の開発。
■鉄道と自転車
5400億円:鉄道路線の延伸、高速鉄道リンクの拡充、総延長4000kmの自転車道路(サイクルパス)の建設。
■リサイクリング
520億円:ゴミからメタンガスを発生させて発電するシステム、リサイクルにより得られるあらゆる種類の資源回収。
韓国政府はこの政策により、景気の浮上と同時に韓国企業が次世代の波の最先端を行く企業となりグリーンイノベーションのけん引力となると信じている。
これ以外に韓国はすでにスマートグリッド化に取り組んでおり、世界で最初にスマートグリッド化された国としてリーダーの地位を狙っている。
日本政府にこのようなダイナミックな政策が打ち出せないのは既得権益を守る力が働いているからであろうか。
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