世界の持続可能実験都市−マスダール(Masdar)アラブ首長国連邦
アブダビから17kmの位置にあるマスダールは2006年にオープンした持続可能実験都市で営利企業である。6平方キロの広さの街に住居、公共施設、企業、学校、研究所、商業施設、都市インフラを全て最新のクリーンテクノロジーで建設し、再生可能エネルギーに依りエネルギー供給を受けるゼロエミッション都市である。
ここではあらゆる分野のクリーンテクノロジー、省エネ、再生可能エネルギーが展示され、使われ、販売され、研究され、テストされており、年中無休で世界中からの訪問者を8:30〜22:00まで歓迎している。興味のある方は是非訪問してレポートしてもらいたい。ホームページはhttp://www.masdarcity.ae/ です。
最終的には人工4万人の都市になり、職住接近の都市で学校も大学まで備えている。MIT(マサチューセッツ工科大学)と協力してできた研究所はマスダールの中心的存在で、ここの研究員がマスダール最初の居住者であった。
このプロジェクトの共同経営には、ドイツのシーメンス(同市の主な機器を設置)が中東本社とビルテクノロジー本部のR&Dセンターを設置する。アメリカのGEは同社初めてのエコマジネーション・センターを設置する。ドイツのシュナイダ―はR&Dセンター、ドイツのBASF、スイス村協会、韓国技術協会、世界再生可能エネルギー協会(IRENA)も拠点を設置する。
世界にはこのような大規模プロジェクトが数多くある。昨日紹介した藤沢SSTは日本初である。日本が原子力立国を目指していた20年間の間に世界の流れからすっかり取り残された感はぬぐえない。
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