GreenBiz.com 2012-08-20 Alison Moodieの記事より
持続可能社会の新しいビジネス、商業ビルの省エネ管理
多くの企業が改築による地球温暖化対策がもたらす経費節減効果の大きさを実感しはじめている。はじめは社会貢献が目的であった省エネ対策改築が経費低減を目的とするものにかわり始めている。
8月の初めに世界四大会計監査法人の一つであるアーンスト・アンド・ヤング(Ernst and Young)はニューヨーク本社ビルの改築工事が終わった事を発表した。この改築の結果、年間290万kWhが省エネされ年間1600トンのCO2の排出が減少する。
商業ビルを省エネ改築する、アメリカのグリーンビル化改築市場は2011年現在6兆円市場であるが、比例級数的に増大しており2020年には12兆円になると推測されている。
この市場は、改築と言う単発のビジネス形態で有ったが、持続可能な商業ビルを維持管理するサービスをソフトウエアを駆使して提供するサービス業へと変化をしはじめている。
商業ビルの電力消費は細かくリアルタイム管理をして無駄な消費を防いだり、機器の運転状況を監視して故障発生時のエネルギーの無駄な消費を防ぐなどのサービスをセンサーから得た情報をソフトウエアで逐次解析を行うものである。
既存ビルを改築してビルのエネルギー消費を最大80%まで省エネする技術は既に確立しており、その為のデザインソフトウエアも充実している。改築そのものは労働力集約型の単発のビジネス形態であるが、改築後もデザイン思想にのっとった最適なビル管理を続けなければ省エネは維持できない。その為のノウハウと人的サービスを提供する新しいビジネス形態が生まれつつある。
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