最古の歴史のパン焼きは未だに低効率
パン焼きは地球上で最も古い産業の一つであり、その歴史は新石器時代に遡る。
この長い歴史から考えて、だれもが現代のパン焼きは相当省エネされているものと思うのであるが、実際は違う。現代のパン焼き産業における水とエネルギーの消費効率は驚くほど悪い。冷蔵庫、冷凍庫、電気オーブンで使用する電力とガスオーブンで使用するガスはファクター5の対象となる。
この産業におけるエネルギーが占める製造原価の割合は僅か3%に過ぎない為に省エネには見向きもされる事は無かった。しかし、これから持続可能社会を作る上で水とエネルギーの消費効率アップが求められるようになると、対策が必要な分野である。
殆ど断熱処理が考慮されていないパン焼きオーブンが出す高温は、そこで働く従業員の労働環境を著しく悪化させている。実際多くのパン焼き工場では劣悪条件下で働いてもらう為に特別手当を払う程である。
省エネを行う事で、地球環境にも労働環境にも優しいパン焼き工場を実現できる。詳細は明日に。
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