パッシブハウス基準の考え方はファクター5と一致
パッシブハウス基準の考え方はファクター5の原理と一致する。
高効率に設計施工された建築物は暖冷房に必要なエネルギーが (ドイツの) 最新の建築業界基準に較べて1/5ですむ、つまりファクター5を達成している。これを(ドイツの)平均的な建築ストック(現存建築物)から較べると、なんとファクター10を達成している。
パッシブハウス基準で建てられた建築物は省エネだけでは無く、■静粛 ■明るさ ■室温 ■湿度 ■におい等、生活に関わるあらゆる点で優れ、快適さを提供してくれる。
欧州で決められた枠組みにCEPHEUSと言うプロジェクトがある。これは、Cost Efficient Passive House as EUropean Standardの頭文字を取ったものであるが、この団体が欧州5カ国の250のパッシブハウス住宅で評価を行っている。その全ての住宅で暖房費が70〜90%安く上がっている。
パッシブハウス基準の建築物では5つの点が重要としている。
■外気に接する表面積を最小化する。
■断熱性能(熱貫流率=U値)の最小化と熱ブリッジの防止。
■高性能断熱窓ガラス、ガス封入2重ガラス窓サッシや断熱フィルムの採用。
■暖房及び冷房熱の再利用。外気の取り込みは室内温度になっている熱交換器を通して外気を取り込み事で室内温度に近付けてから室内に取り込む。窓の開放は極力行わ無い。
■室内熱源、電気器具、キッチン用電気器具、人やペットの発熱、シャワー・風呂、食器洗浄機などの再利用を細かく行う。
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