一番簡単な電球型高機能照明への交換
商業建築が排出するGHG(地球温暖化ガス)のかなりの部分は室内照明で使うエネルギーから出されている。中国では8%(2000年)、欧州では14%(2001年)、アメリカでは37%(2003年)となっている。
これまで、何度もこのブログには書いて来た事であるが、照明の節電の一番の近道は、白熱電球から蛍光灯やLEDなどの高効率照明に交換することである。これだけで75〜80%の省エネになる。白熱電球を電球型蛍光灯や電球型LEDに交換するのは、電気配線にも照明器具にも手を付けることなくでき、即座に75%以上の省エネとなる。白熱電球よりも高価な購入価格の差額は2〜3年の節約された電気料金で回収可能となる。
レストランやウインドウ・ディスプレイで多用されている低電圧ハロゲンランプは光変換効率が悪いだけでなく、多くの熱エネルギーを室内に放出し、冷房効果を悪くする。これらはLED照明に換えることで75〜85%の省エネになる。
改築の場合には、太陽光の効果的な採光と室内のオフィス家具の配置や天井、壁、床、家具の色などを配慮する省エネ設計をすることで、日中の照明に使う電力を最大80%も節約が可能になる。
人感センサーや照度センサーによる照明のON/OFFは更にエネルギー消費を下げる。人感センサー内蔵のLED電球(写真)も出ている。
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