典型的な商業ビルのファクター5
商業ビルの省エネ改善設計では2つの要素がGHG(地球温暖化ガス)の排出を低減させるカギとなる。
1. はビル建設や改築に当り消費されるエネルギー(建設材料の製造エネルギー、建設材料の運搬により消費されるエネルギー)と、ビルを解体し廃材を処分するのに必要とされるエネルギーの最小化。
2. は商業ビルが稼働中に必要とするエネルギーの低減。
ビルの出すGHG全体の約8〜10%はビルの建設や改築に使用される建築材料の製造と運送時に消費されるエネルギーによって排出されるGHGであり、残りの90〜92%は稼働中のビルが排出するGHGである。
省エネの為の設計コストは建設コスト全体の1%に満たない。この1%によりビルの運転コストを70%低減できる。省エネ設計と省エネ対策に7%を投資すれば85%の省エネが達成できる。
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