工場の熱源を利用した発電所
たくさんの燃料を燃やして発電された電力は長い送電線を伝わって使用者に届けられる。使用者はその電力の多くを熱に変えて使う。
大規模な産業では熱源となるのはボイラーである。ボイラーは産業のエネルギーの20〜60%を担っている。ボイラーの熱効率は70〜80%が普通で、最高の状態に整備され調整されたボイラーの場合90%まで熱効率を高める事が可能である。
この工場熱源であるボイラーと発電機を組み合わせ、工場内で電気を発電するのがコ・ジェネレーションあるいはコジェネと言われている。
発電機は工場のボイラーと同じ場所にあるので長距離の送電によるロスは無い。
コジェネは工場内から出る排熱を細かく再生利用でき工場全体の熱効率のアップに貢献する。最近は燃料電池を使ったコジェネも増えて来ている。
コジェネ先進国はデンマークで2003年には52%をコジェネで発電している。コジェネの発電量のトップはアメリカで85GWを発電しているが国全体では10%に満たない。ドイツは2005年には13%であったが、政府は57%まで増やしたいとしている。
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