実際にパン工場はどのような省エネを行ったか
パン屋さんの省エネの話の最終回(3回)です。
ストーンミル・ベイクハウス(Stonemill Bakehouse)社はカナダで100年の歴史を持つ個人企業の製パン会社である。同社は2007年に「環境負荷ゼロ企業宣言」を出し直ちに節電プログラムと再生可能エネルギーからの給電を実施した。
同社は原材料のフードマイルの削減の為に地元産の有機栽培穀物に切り替えた。その為地域の河川は農薬による環境負荷が低減された。
包装材料やその他の消費財はリサイクル製品にした。製造機械には省エネの為の改造を行った。これらにより2008年には12%の節電を達成した。
同社のURL: http://www.stonemillbakehouse.com/
ファーガソン・プラレ・ベイクハウス(Ferguson Plarre Bakehouse)社はオーストラリアで100年以上の歴史を持つ個人企業で、1つの工場と50以上のショップを展開している。同社は「環境負荷ゼロ企業宣言」を出し強力な省エネプログラムを推進した結果70%の省エネを達成した。その主な内容は次の通り。
▼照明器具の取り換えとセンサーを使ったプログラム制御による最適照明。
▼欧州から輸入した最新のハイテクパン焼きオーブンの採用。
▼断熱処置とレイアウトを考えたオーブン室にオーブンを集合させる事で熱を閉じ込める事で熱効率の向上を図った。
▼冬場の寒冷期間には焼きあがった製品の冷却時に出る排熱をオーブン室に導入して熱を利用した。
▼冷蔵庫、冷凍庫の熱交換器の排熱を回収して給湯に利用。
▼太陽熱温水器による給湯。
▼10万リットルの雨水タンクを設備し従業員用トイレの洗浄に使用。
▼配送トラックをハイブリッド車にして25~30%の燃料の削減を達成。
同社のURL: http://www.fergusonplarre.com.au/History/Greenhouse-Challenge.html
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