ダンテの森    
26 Sep 2011   05:31:36 am
公共建築物
世界で最も住みたい街メルボルンの市議会ビル

Council House II(CH2)は世界でも最先端の省エネビルである。
オーストラリア省エネ建築基準の最高ランク「6つ星」を冠せられている。建設費5100万オーストリアドル(38億円)の内22%の8億円が省エネ対策に使われた。しかし、年間1億円のエネルギー費の節約が可能で約10年で償却ができる。

●屋上に設置されたタービンはビル内空気の換気を行い、昼間はビル風を利用して発電が行われる。
●室内天井パネルは、中に埋められたパイプによって冷やされ、室内に起きる自然対流を発生させ快適な空間を作る。この水は室外に設置された5台のクーリングタワー内の熱交換器に導かれ冷やされて循環する。熱交換器には中水道をろ過した水が噴霧されその蒸発熱で循環する水を冷やす。
●ビル全体が太陽光から受ける熱量を調節するために日射を受ける側にはブラインドが設置され最適に自動調節される。ブランインド駆動の為の電源は太陽電池が使われる。
●ビルの換気は単一方向に流れるように管理され、温度調節と相乗効果を有らすように制御される。
●外壁、室内、採光部の彩色は自然光が室内に取り入れらるように配色され、人工光の使用は自然光の強さに応じて最低限に制御される。
●ビル内で使用される電気器具は全て省エネ度の高い製品に限られる。

これらにより、このクラス(9000平米)のビルが使うエネルギーより82%の省エネを達成した。積極的な中水道の使用と水のリサイクルにより上水道の使用を72%節約した。ビル内で働く人の作業効率は5%上昇し、病欠率が大幅に下がった事が作業環境の向上を示している。メルボルン市は2011年度のMost Liveable Cityに選ばれた。
カテゴリー : Factor Five | Posted By : dantesforest |
 
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