浪費の象徴スーパーマーケットの省エネ
今日殆どの食料品はスーパーマーケットで売られていると言っても過言ではないだろう。従来のスーパーマーケット程省エネには程遠いものはない。
お客がドアから入ると頭の上から夏なら冷風が、冬なら温風が吹き付ける。何度かまばたきをしなければならないほど眩しい照明が両側の商品陳列棚を照らしている。棚の谷間を歩いて行くと棚には冷凍食品、冷蔵食品、野菜、果物などがそれぞれの保存に適した温度の空気を吹き付けられて並んでいる。しかし、その間の通路はお客にとって快適な温度に保たれている。冷凍・冷蔵食品棚のそばの通路は夏でも暖房されているのだ。ここでは冷凍機と暖房機が同時に働いてしのぎを削っている。
巨大な空間、空気の流れや熱の伝搬等が考慮されていないレイアウト、断熱を考えていない陳列棚等、スーパーマーケットは75~80%の省エネが可能である。
世界最大の小売りチェーンWALMARTについてはこのブログではすでに何度か取り上げているが、ファクター5ではそれ以外のケーススタディも取り上げている。
図はスーパーマーケットの電力消費の内訳である。
Source: Australian Grocery and Food Council (2003) |