リーマンショックでの減少は翌年回復
アメリカ、テネシー州にあるオークリッジ研究所(Oak Ridge National Laboratory)によると、2009年のリーマンショック後の経済危機の影響で急激な落ち込みを見せたCO2排出量であるが、翌2010年にはすぐに回復していた事が分かった。
2009年には、86億トンであったCO2排出量は翌年の2010年に91億トンとなった。落ち込みは先進国に依るものであったが、回復分は開発途上国からの排出増加ぶんで、消費財とサービス分野で6.1%増加した。
2009年に初めて開発途上国のCO2排出量が先進国を上回り、従来言われていた先進国の方が開発途上国より多くCO2ガスを排出していると言う時代の終わりが告げられた。今後はこのトレンドがますます進んで行く。
開発途上国の開発にファクターファイブを取り入れる枠組み作りが緊急課題である。
添付の図は実線が生産する事によるCO2の排出を示し、破線が消費することによるCO2排出を示す。先進国では消費が生産を上回り、発展途上国では生産が消費を上回っているその間の色で埋めて変化を示している。黄色の点は2009年であるがこの時点で発展途上国の消費が先進国の消費を上回った。
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