答えは分からないけどやもたてもいれず集まる人達
昨日、初めて毎週金曜夜6時〜8時まで首相官邸前で開かれている反原発集会を見に出かけた。昨日は主催者の首都圏反原発連合から7月27日は29日の国会議事堂を囲む大集会の準備の為に中止との知らせが出ていたが、それはそれで中止と聞いても来る人はいるだろうし、警備も厳しく無く簡単に官邸前にゆけるだろうと、行く事にした。
仕事を終えてから出かけたので国会議事堂前に着いたのは7時を過ぎていた。地下鉄の出口の階段を上がると5〜6人の制服警官が出口をまるで塞ぐかのように立ってこちらを向いている。その内の一人が「どちらに行かれますか?」と聞くので、「あっちの方に」と言うと「首相官邸前の反対集会に参加されますか?」と聞く。「…」、さらに「反対集会に参加されますか?」としつこい。無視して横断歩道を渡ろうとすると、「そちらは行けませんのでこちらへ行って下さい。」と言うので、「ぼくは溜池山王に用事が有るので、こっちへ行きたいんだ。」と言って振り切って官邸前の方向に渡って行った。横断歩道を渡った先にも、その先にも10メートル置きに数人の制服警官が配置され、通行人の誰何を行っている。私服の公安警察らしいのが、ポツポツと立っており、中には植え込みの向こう側に居るのは恐らくカメラを持っているのだろう。いったいここはどこの国なんだ。ことさら苦虫をかみつぶしたような顔で通り抜けた。
議員会館の前を通って官邸前に行くと、集会が開かれており、参加している人は数千人はいただろうか、まぎれもなくあらゆる種類の人達で、組織動員では無いことは明白である。思い思いに作った原発反対の小さめのプラカードを持っているが、原発止めてどうするのかの答えを持った人はどれだけいただろうか。
大きなスピーカーでまるで70年安保時代のアジ演説の調子でがなっている。ぼくはあれはデモのプロ的な感じを受けて生理的に嫌いで聞いて居られないので早めに帰ることにした。帰りに内閣府下の交差点にやってきた神奈川県ナンバーで、大きく原発反対の文字やイラストを車の回り全てに貼りつけた高齢の夫婦が乗った乗用車が、官邸方向に行こうとして止められおり、警官ともめていた。様子を覗おうとすると公安らしい男に威圧的に立ち去るように促された。いてもたっても居られない気持ちで集会に参加に来た老夫婦のその後に興味が有ったが、仕方なく立ち去る事になった。
この人達に抜本的な省エネをする事で、原発はおろか石炭火力も殆ど止められ、再生可能エネルギーに置き換えればゼロエミッション社会も夢ではない事を知らせてあげたいと切に思った。答えは「ファクター5」にある。
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