顔と顔を合わせての対話は重要しかし、
15年前に発刊された「ファクター4」では飛行機や自動車を使って出張する代わりにビデオ会議を使えば省エネになりGHG(地球温暖化ガス)の排出量も99%以上も低減できると提唱した。
今はインターネットに接続されたPCを使う事で、誰でも簡単にビデオ会議を行う事ができ、相手の顔や表情を見ながらの対話が殆どの場合全くの無料で可能である。Skype, MSN Messenger, Yahoo Messenger, NetMeeting, SightSpeed等のいずれかがたいていのPCに既にインストールされている。ビデオ会議に必要な機材であるUSBカメラやマイクなどは小額の出費で購入でき、誰でも即座に世界中の相手とテレビ会議が出来る環境が整っている。
次に挙げる例は企業や団体がビデオ会議で省エネをしている例である。
■会計監査法人プライスウオーターハウス・クーパース(PwC)全体が排出しているGHGの50%は出張によるものである事が分かった。同社はGHGを低減する目的に出張をビデオ会議に置き換える事を推進した。その結果2008年7月から2009年12月までの間にPwCは2000トンのCO2排出量低減を達成した。同時に200万ポンド(約2億4千万円)の経費の削減ができた。
■ドイツの大手電話会社ドイツテレコムとその傘下のTモバイルは2004年から2007年の間に4万回のビデオ会議が持たれ7000トンのCO2排出量の低減が行われた。同時にのべ20万時間の移動の為の拘束時間が減った。
■英国政府国際開発局(DFID)では2005年に735回のビデオ会議が持たれ、GHG排出量を303トン低減した。
■ボーダフォンは世界中に200のビデオ会議ユニットを配置した。そのうち6つは「ラウンジ」である。このシステムの導入と同時に同社では出張申請の際に事前に最低一回のビデオ会議を行った報告をつける事になっている。この方式が始まって2007年2008年で17,388トンのCO2排出を低減した。出張は20%少なくなった。
航空会社には痛手かも知れない。
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