大人の国の大人のデモの風格があった。
昨日は国会議事堂前のデモを取材して夜はブログの原稿の準備もせずに寝てしまい、今朝は寝過してとうとうこの時間までブログを書く事ができなかった。寄る歳波か、鍛え不足か、恐らく後者だろう。
昨日の集会は警察発表で12,000人、主催者発表の20万人は恐らくネット上で賛同した人の数も含んでいるのだろう。ぼくの見たと事では2〜3万人と言ったところだと思う。組織での参加者は20%位で殆どはまったくの個人での参加だった。目につくのは高齢者だ。他に行くところが無いからと言えばそれまでだが、いても立っても居られない気持ちで、孫の為に何かしなければと出て来ているのだ。若い家族の姿も多い。本格的なハーモニーを聞かせてくれるコーラスのグループや、ドラムバンドが明るいサンバのリズムで調子づける。それぞれが思い思いに何かを工夫して主張を掲げていた。
主催者の準備は周到で、要所要所にスピーカーを設置して、とにかく参加者のテンションが上がらないように考えられていた。例えば群衆の流れは必ずどこかで渋滞が起き止まる。長時間止まっていると群衆はいらいらし始める。その時に適切にスピーカーからなぜ止まっているのかの説明が簡潔に解りやすく説明してくれるのだ。そのアナウンスが命令調でも高圧的でも無く、その声もリラックスさせる心地良い声で、気負いも無く淡々としていて心地よかった。
これだけの群衆を動かして殆どトラブルも出していない。昨夜は2名が公務執行妨害で逮捕されただけであった。
よくよく練られた誘導計画であったと、絶賛を送りたい。当局の警備体制も過剰と言えば過剰であったが、けが人を出してはならないと言う命令が徹底していたように思え、好感が持てた。
この調子で行けば、スタッフと警備陣は大変だろうが今後も毎週金曜の官邸前集会は、かなり長期間続くのでは無いだろうか。そして全国規模に広がって行くのではないか、やっと日本国民も口を開いた。
次はエネルギー問題を真剣に考える時である。原発無しでも快適な生活を続けられる方法が「ファクター5」だ。
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