3R、レデュ―ス(Reduce) – リユース(Reuse) – リサイクル(Recycle)
1991年宮澤内閣の時に制定された、資源が大量使用・大量廃棄されることを抑制し、リサイクルによる資源の有効利用の促進を図る為の「資源の有効な利用の促進に関する法律」と言う長い名前なので、「リサイクル法」とか「資源有効利用促進法」と呼ばれている法律が、世界で最も早く循環型社会を目指して制定されたものである。日本が海外から環境先進国と呼ばれる所以でもある。2000年(森嘉郎首相当時)には循環型社会形成推進基本法が制定された。2004年には沖縄でG8サミットが開かれ小泉首相は世界に対し3Rをリードして行くと謳いあげている。
日本の循環型社会形成推進基本法を基にしてドイツは2001年に循環経済廃棄物法(KrW-/AbfG)を制定した。その後2006年に中国が循環経済促進法を日本とドイツの法律を参考にして制定している。
いずれも基本となっているのは3R、レデュ―ス(Reduce) – リユース(Reuse) – リサイクル(Recycle)を法の精神としている。つまり、日本古来の知恵である「もったいない」の考え方を法律にしたものである。
中国政府は2006年当時急激に上がり始めた原材料価格に対応する為にこの法律を作った。循環経済促進法と言う名前はドイツのものを使い、レデュ―スは鉱工業、リユースは製造業、リユースは販売と消費者の目標にあてはめられた。これにより、2004年に発足した胡錦濤政権は高度経済成長路線を維持しながら循環型経済を推進するという、新しいイメージを内外に印象付けた。
本年発表された第12次五カ年計画では「省エネ」と「公害防止」に30兆円をかけて、現在、世界の地球温暖化ガス(GHG)の29%を排出している汚名を返上する為の対策を講じるとしている。
昨日、知人から「環境疲れ」と言う言葉を聞いたが、日本はかれこれ20年ほど環境問題に取り組む事を休んでいた感があるので、そろそろ「環境大国」として再起するころではないだろうか。
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