2011年は地球環境を考えさせてくれた。
あと、僅かで今年が終わる。人類は地球の公転の周期により繰り返す季節の移り変わりの変化を事前に知る智恵として暦を作り厳しい自然と向き合って来た。
先進国に住む現代人にとって暦はどのくらいの意味を持つのかは疑問である。農業や漁業に直接かかわる人は別にすれば今や季節はさほど個人の生活に影響は与えない。それでも年末になると人は気ぜわしくなり急にいろいろと身の回りを片づけたりする。人間のDNAには1年と言う周期に対する反応が書き込まれているのであろう。
2011年3月11日に失われた多くの命にはそのご冥福を祈る他ないが、この日は人類、とりわけ日本人にとってエネルギー問題を振り返らせてくれた。地球の営みに対する人間の無力さ、人類の作りだした技術のもろさ、政治家の責任の重大さの3つであったと思う。
この日は環境問題には長年関心を持ってはいたが特にこれという活動をして来た訳ではないぼくにこのブログを書くきっかけとなった。8月15日から書き始めて書き込みは130回を超え字数は通算で7万字になった。毎回図版を入れて読者が少しでも興味を持ってもらえるように努力をしているつもりである。最近は多い日には200人もの訪問者があり、平均でも5〜60人の人が読んでくれているようである。内容が難解とのご指摘を何人かの読者から直接戴いて居り、ぼくの表現力の足りなさを反省している。
ファクター5はもともとローマクラブへの報告書であるところから、どうしても内容が専門的になってしまう。もっとかみ砕いて書く必要があると思う。ヴァイツゼッカー教授は月刊総合誌「潮」で連載をしているが、それを読む読者の参考にして戴ければ幸いである。
拙文をがまんしてお読み戴いた読者の皆様に感謝を申し上げると共に、2012年が皆様にとってより良き年でありますようにご祈念いたします。
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