グリーン建築は省エネ、健康、快適そして安心・安全
GreenBiz.com 2012-03-02 Adam Astonの記事から
グリーン建築が省エネ建築のことで有る事はこのブログの読者には新しい事では無い。また、グリーン建築は居住者にとって静粛、快適で健康に良い事、職場とすると作業効率が高くなり、病欠率が下がると数々の研究が報告していることは既に何度か取り上げている。
しかし、安全性はどうであろうか?
グリーン建築は良く吟味された材料を精密に加工し、高い精度での仕上げが要求される為に、それだけを聞いても直感的に堅牢で耐久性が高いと想像させる。
全米グリーンビル協議会(USGBC)とミシガン大学の共同研究チームが今週発表した報告によると、エネルギー効率を追求して設計・施行されたグリーン建築は短期・長期の気候変動にも強い事が分かった。
グリーン建築に居住するとまず気付く事は、ドアを開閉するときにまるで冷蔵庫のドアを開閉する時のような気密性を感じる事で有る。この気密性が夏は冷気を、冬は暖気が漏れる事を守っている。
旱魃、熱波などの長期気候変動にはその気密性が暑い外気の浸入を防ぐ。台風、ハリケーン、竜巻などの被害は、まず建物の隙間や弱い窓から侵入した多量の水分を含んだ風が、建築物の空間に入り込み次々と弱い部分を壊して行き、大きな被害に繋がる事が分かった。高気密建築は長時間にわたり耐久性を発揮する。
また、雨水利用の為の雨水タンクを備えた建築物が多数建築される事により、都市型の集中豪雨を一次受け止める遊水池の役割を果たしコミュニティーの被害を軽減できる。
グリーン建築の堅牢性から耐震性も高いと推測されている。
今回の研究報告はグリーン建築が、省エネ、健康、快適に加えて安心・安全にも向いている事をアピールする内容となっている。建築基準をグリーン建築にすることは安全・安心のコミュニティー作りにもなる。
|