世界最大の小売りチェーンWal-Martの取り組み
環境問題をCSR(Corporate Social Responsibility = 企業の社会的責任)として取り組む動きが有る事は喜ばしい事である。
ファクター5ではアメリカ最大の小売りチェーンWal-Mart(日本では西友チェーン)を取り上げている。
アメリカの小売りチェーンと言うと持続可能社会の反対極に有るようなイメージを持つ人が多いと思う。しかし、世界に9667の店舗を展開し210万人の従業員を擁し4190億ドル(約30兆円)を売り上げる小売チェーンとなっており自ずとその社会的責任は大きい。昨年ぼくが1カ月過ごしたテネシー州の田舎町での生活はウォールマートを抜きには考えらなくなってしまっていた。
2005年にウォ―ルマートCEOのリー・スコット氏は3つの目標を掲げた。
1. 電気は100%再生可能エネルギーを使用する。
2. ゴミゼロを目指す。
3. 資源保護と環境保護に貢献する商品を販売する。
ウォールマートは中国、米国、欧州に2万社の供給元を持っているが、これらの企業に対し、2013年までに梱包材量を5%減少させる事を義務付けている。これは単に資源保護となるのみならずウォ―ルマートの仕入れコストを34億ドル(約2400億円)下げ増益にもなる。
また、中国政府と中国の供給企業が公害、大気汚染、省資源、省エネルギーを行うと言う契約を交わしている。
10月31日の当ブログでウォ―ルマートがハイブリッド省エネトラックを開発している事を取り上げているので参考にしてもらいたい。
このように、環境保護は企業の社会的責任を果たすのみではなく、利益の改善にもなる事を実証して見せてくれているのは重要な事である。
写真は左上から右に、段ボールのリサイクル、プラスティックのリサイクル、地元収穫野菜2枚、有機栽培野菜、下段左から非養殖サケ、ソラ―パネル、風力発電所、駐車場LED照明、白く塗装された屋根と自然光取り入れのスカイライト。 |