持続可能な開発の進め方
現在地球上に70億人の人類がいる。この内10億人が先進国(OECD諸国)であり、それに続いて中国、インド、ロシア、ブラジル、インドネシア等の超大国を含む開発途上国の30億人が急速な発展をしている。さらに30億人が後発開発途上国と呼ばれる貧困な国々で人間が生きる事が出来る最低のレベルでの生活を強いられている。4億人の人々は1日1ドル以下の生活を強いられている。また、14億人以上の人々は安全な飲み水を得る事ができない。地球上で人類が消費するエネルギーの90%は先進国の10億人によって消費されている。地球上の資産の90%も10億人が住む既開発国に集中している。
現在のエネルギー問題は先進国が産業革命以来200年にわたって地球の資源が有限である事を考えずに開発・発展を続けた結果である。残りの60億人の人達の責任では無い事は明らかである。先進国はこれまでの悪行のつけをまず払えと先進国以外の国は主張している。
いま開発途上国ではインフラの整備の為の土木工事、ビル、住宅建設、自動車の増加がものすごい勢いで進んでいる。これらを持続可能性な開発にして行く手助けを行う必要がある。例えばセメントはポートランドセメントでは無くジオポリマーセメントを使う、建築物は高断熱構造、照明は自然光の有効利用とLED等の高効率光源の利用、等いずれもファクター5の中で実証例が示され省エネの為に投下された資本は数年から数十年で回収できる経済性も立証されているものばかりである。これらの持続可能な開発の為に有用な技術を開発途上国が最初から利用できるように先進国は援助をすべきである。
彼らに先進国の歩んだ道を繰り返させない為に。
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