遠くから燃料を使って運ばれる食料品
フードマイレージは食糧の輸送量と輸送距離を表す指標である。
1994年のイギリスの消費者運動家でロンドン大教授のティム・ラング(Tim Lang)が提唱した。日本では国内有機農業の振興を目的とした環境NGO大地を守る会が広めた。同団体のサイトは結構楽しめるので紹介しておく。
http://www.food-mileage.com/
ファクター4ではドイツで売られているイチゴヨーグルトの原料、パッケージ、添加物の輸送量の合計が8000kmになる事を取り上げている。そしてその殆どがドイツ国内で供給可能である事を述べている。
地産地消が望ましいと言う考え方であるが、ご存知の通り遠くから来るものの方が価格が安い場合が有り、消費者がフードマイレージの少ないものに価値を認めて例え高価格で有っても環境に優しいと言う理由で購入する必要が有る。
次は代表的な国の国民一人当たりのフードマイレージである。
(単位:トン・キロメートル)
日本 7,093
韓国 6,637
英国 3,195
ドイツ 2,090
フランス 1,731
USA 1,051
ただ、トマトはスペインで栽培して運んだ方が英国でハウス栽培をするよりは収量当りのエネルギー消費は少ない等の例があり、地産地消が必ずしも省エネにはならない場合もある。
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