暖冷房、換気、エアコンシステム
HVAC(Heating Ventilation and Air Conditioning)はエネルギー消費の重要な部分を占めている。2003年の電力使用量の建築部門の内アメリカでは30%、EUでは56%、中国では61%(2000年)がHVACであった。
HVACの消費量は建築デザインにより大きく低減する事ができる。建築物の形状、表面積、向きを工夫することで冬場は太陽光からの温度を取り込み、夏場は太陽熱を室内に取り込まない工夫と、自然対流を利用することでパッシブな暖冷房換気を行う事が可能であり、ランニングコストを大幅に低減できる。
カリフォルニア・エネルギー委員会(Californian Energy Commission)の調査によると、全ての技術を集約した設計を行ったとしても特に設計や施工に追加のイニシャルコストがかかる事は無く、HVACで25〜35%の省エネが可能であるとしている。
同委員会の調査によると、
▼温度調整システムの不適切な調整によるもの 63% ▼不適切な冷媒の量によるもの 46% ▼空気の流れの悪さによるもの 39% ▼不在時の運転によるもの 38% ▼不在時のファン運転によるもの 30% ▼暖房と冷房の同時運転によるもの 7% ▼不必要な外気の取り込みによるもの 7% であった。
これらはアメリカ・カリフォルニア州での調査結果ですが、皆さんのところでは如何ですか? エアコンのフィルターは頻繁に掃除していますか?
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