HVACの省エネ効率を上げる窓
建物の向きとファサードの形状は太陽光からの熱の影響をを左右する最も重要なファクターであるが、これらが最適にデザインされているとすると次に重要になるのは窓である。
窓は最も熱が透過し易い部分である。一重のガラス窓は最も赤外線（熱線）を透過しやすく夏の暑い太陽光を室内に取り入れ、冬には折角暖めた室内の暖房の輻射熱を外に逃がしてしまう。
間にアルゴンやクリプトンガスを封入した複層ガラスは一重ガラスの6倍の遮熱効果を持っている。熱が窓を通過して行く割合は熱貫流率と呼び、窓の内外の温度差が１℃で窓の面積が１�屬了�に一時間に通過する熱量で表す。（図参照）
複層ガラス以外には、光の照射量により透過率が変化するフォトクロミックガラス、温度に反応して光の透過率が変化するサーモクロミックガラス、加える電圧に応じて光の透過率が変わるエレクトロクロミックガラス等が有る。
一重ガラスに貼るだけで効果がある特殊フィルムも販売されており、30〜90%まで赤外線を反射するフィルムも有る。(8月16日のブログ参照）
窓枠の材質も外側はアルミで内側は木やプラスティックを使う事で熱ブリッジを防ぐ事も重要である。
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建築(9)
