ダンテの森    
09 May 2012   10:46:09 am
気になる竜巻報道
ことさら地球温暖化を遠ざけている感じを受けた

 ゴールデンウイークの最後の日曜日に発生した北関東の竜巻についてのメディア報道を見ていて気になる事が有る。今回の竜巻・スーパーセルの発生と地球温暖化を結びつけるような報道も論評も全く無い事で有る。まるで各社申し合わせでもしたかのようで気持ちが悪い。

 新聞各社の電子版をネットで調べて見た。5月7日と8日の読売、朝日、毎日、日経、産経の社説、コラム、社会、科学、環境面を見た。社会面では全てが竜巻について報道しており、その中で竜巻発生のメカニズムについては、各社とも図入りで詳しく解説しているが、地球温暖化との結びつきまで踏み込んだ解説は無い。読売と毎日はコラムで竜巻を取り上げていたが、そこにも地球温暖化との関わりは書かれていなかった。5月7日の読売の科学欄には竜巻のメカニズムが詳しく解説されており、その原因にジェット気流の蛇行とまでが書かれていたが、その先までは言及されていなかった。

 5月8日のネット専門のメディアzakzak.co.jpでは“殺人竜巻”6月が危ない!関東や東海は警戒必要と専門家と題した記事がありその中で、「今年に入ってから記録的な大雪、爆弾低気圧にも襲われている。やはり何かがおかしい。「観測史上異例の現象が次々に起きている。地球温暖化が気候変動に影響を与えているのは間違いない」と指摘するのは、気象研究所の元室長で『異常気象学入門』(日刊工業新聞社)の著書がある気象評論家、増田善信氏だ。増田氏は自著などで数年前から「温暖化で竜巻や集中豪雨が増加する」と警告してきた。「前線の動きが活発になる6〜7月は竜巻が起こりやすい状態が続く。気温が上昇しやすく、風が集まりやすい場所は特に危険で、地形からいって関東の内陸部や東海地方の太平洋沿いなどでは警戒が必要」とあった。

 IPCCは異常気象は地球温暖化から来ていると警告を発しており、現在はアメリカでさえそれに反対は唱えていない。異常気象の原因が地球温暖化から起因すると言う事をことさら躊躇するメディアの姿勢は大変気になるところである。もしメディアが単に気が回らないでいるとしたら、それはそれで日本にはジャーナリストが消えてしまったと言う証拠になってしまい大問題である。

ネット上では次のように取り上げられている。

http://blog.goo.ne.jp/sksoo/e/78e9a670d178e8366a697f980fad05a3

http://www.plus-ondanka.net/
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