ダンテの森    
13 Sep 2014 11:16:15 am
朝日新聞騒動
今回も環境には直接関係ありませんが、朝日新聞騒動を考えて見ました。
ブログ管理人

 ブログ管理人のように、日本の大手マスコミはどれもどんぐりの背比べであると考え、新聞は図書館で各紙を斜め読みしているものにとっては、特に朝日新聞に思い入れが有る訳では無いので、この騒動を距離を持って見ることができる。しかし、今回はこれまで朝日の読者であった友人たちが、これを機に朝日の購読をやめると言う話を聞き、この人たちはこれまで朝日をジャーナリズムだと信じており、この騒動がショックでそれを受け入れる事ができず購読中止と言う行動に出ているのだと思い、波紋は思ったより大きい事に気づいた。朝日はこの件で経営にも影響が出るほど大きく部数を減らすことになるだろう。

 今回の騒動は、旧日本軍が済州島で従軍慰安婦にするために女子を連れ去ったとの吉田証言をもとにした報道が虚偽であったと言う事で、それを朝日は前例のない全面を使っての謝罪広告を出した。続いて、評論家の池上彰氏がコラム掲載を断られたと他紙が報じ、ドタバタの後結局予定通り掲載となった一件があった。そして極めつけは木村社長が会見し、福島第一発電所の当時現場の最高指揮官であった吉田所長(死亡)が語ったとされる吉田調書を、朝日の編集部が意図的に読み違えて、東電社員が吉田所長の命令に反して、現場から退避していたと報道したことは、誤報であったと認め謝罪し自らの辞任にも言及すると言う前代未聞の一連の騒動は、なにか田舎芝居を見ているようで、後味が悪い。

 朝日新聞と言えば、少し左寄りに演出されて巷のインテリが好むような記事の取り扱いが特徴である。一応反権力のように見せかけ、政治家もあたかも朝日を目の敵にしているようなジェスチャーをしている。しかし、同紙の本質は単なる商業紙で、朝日好き読者のご希望に沿った紙面づくりをしているだけで、ジャーナリズムとしての主張が有るとはとても思えない。いずれにしても、現在の日本の大手新聞社は第二次大戦当時はこぞって大政翼賛で、大本営発表をそのまま垂れ流していただけの新聞社であった。一社として軍部と対決し、発行禁止処分を受けたところは無かった。それ以来日本の大手新聞社は、魂を権力者に売り渡してしまった。朝日とて同じである。

 朝日はそのアロガンスなところが、プチ・インテリに好まれていた。朝日こそジャーナリズムさますと言う姿勢であった。その朝日が、今回恥も外聞もかなぐり捨てて、訂正、謝罪の連続である。これは何かあったと、勘ぐりたくなる。その一つ目は、朝日が何か天下がひっくり返るほどのネタを掴み、それが発表されると困る勢力に潰された。二つ目はそのバリエーションで、朝日が掴んだ重要ネタを餌に、権力側に朝日への特別な計らいを得られるような工作を仕掛けそれが失敗し、権力側からしっぺ返しを喰った。三つ目は、社内の御家騒動が起きている。この三つのいずれかに真実が有るのではないかと、ブログ管理人は考えている。

 これは権力者側からの、今後、大本営発表だけを垂れ流す事に徹する事ができないなら朝日の二の舞だとの、マスコミに対する脅しでは無いのだろうか。脅しなど掛けなくても日本のマスコミは、とっくの昔からお上の瓦版屋になっているのに。安倍政権の進むべき方向にはチリひとつ落ちていてもいけないようである。
カテゴリー : ブログ管理人 | Posted By : dantesforest |
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