グリーン経済への移行の最先端を走るグリーンビル産業
地球温暖化ガス全排出量の40%は建築物から出ている。建築物とは住宅、商業ビル、商業施設、工場、学校、公共建築物等全てである。グリーン化が最も進んでいるのは商業ビルである。アメリカのLEED標準に準拠したグリーンビルはその基準とする考え方が、ドイツのパッシブハウス基準とは異なる点はあるものの、ビルの省エネ化を一大産業にしてグリーン経済への移行の推進力となっていることは大いに評価できる。いくつかのLEED標準に基づきグリーンビルと認定を受けたビルを紹介する。
アコード21：中国科学技術省が入る北京の3600�屬離咼襪任△襦�70%の省エネと15%の再生可能エネルギーを生み出す。採用技術はアルゴン封入ダブルガラス窓、省エネ型エレベーター、負荷変動対応型エアコン。
パシフィック・コントロール本社ビル：アラブ首長国連邦ドバイにある11,150�屬両Χ肇咼襦�採用技術は屋上に設置された太陽光パネルは発電と同時に日陰を作ることで、ビルの温度を下げている。電力の供給量をリアルタイムで需要に合わせて制御するシステムを採用。
ソーラビ・ゴドレイ・グリーンビジネスセンター：インド、ハイデラバッドの1900�屬離�フィスビルは55%の省エネを達成。採用技術は90%の部屋が自然光照明を最大限利用。屋上面積の60%が屋上庭園の設置でビルの温度を低減。２台の風車が室内の排熱を行うと同時に発電。ビルの排水を処理して処理後の水は屋上庭園の灌水に、固形物残渣は肥料に使用、これにより35%の節水。
ゼロエネルギーハウス(写真と図参照）：マレーシア、セランゴールにある4000�屬離┘優襯�ー省の建物。ビルの名前が示す通り、化石燃料に由来するエネルギーは使用していない。採用技術：パッシブハウス基準で設計建設。太陽光熱を受ける量を最小化する為に上の階ほど面積が広い設計。自然光利用照明。
ローレンス・バークレイ国立研究所：アメリカ、カリフォルニアにある8800平米のビルは全米でも最も厳しいカリフォルニア建築基準に較べても85%のGHG(地球温暖化ガス)を削減している。
|
グリーンビルディング
