地球温暖化とヒートアイランドの両方が襲っている
今年は例年になく残暑が厳しい。地球温暖化で地球全体の温度が上がっているが、大阪、名古屋、東京などの大都市では、これとは別にヒートアイランド現象で更に気温が上昇している。東京において過去100年に3.0℃の気温上昇があった。
プリンストン大学の眞鍋淑朗教授のシミュレーション(図参照)によると、2070年には、記録的猛暑と言われた2010年のような状態が8月の平均となる。
2000年代には厳重警戒温度(31〜35℃)、これは熱中症の危険が高いので激しい運動や持久走など熱負担の大きい運動は避ける。運動する場合には積極的に休息をとり水分補給を行う、体力が低いもの、暑さに慣れていないものは運動中止と言う気温であるが、8月中に112時間であったものが、2070年の8月には245時間に増加する事を意味している。
また、深夜0時の気温が26℃以上になると睡眠障害が多発するとされるが、その時間が2000年代の8月では200時間であったものが、2070年には320時間となる。
現在のようなCO2排出、つまりエネルギー消費が続けばこのシミュレーション通りとなり都市部で夏を過ごす事は生命に関わるリスクを含むことになる。
|