ZDF Heute 2012-09-05より
持続可能性都市の交通の切り札「自転車」
ドイツのラムザウアー交通相は5日ドイツの自転車による交通を2020年までに現在の10%から15%に増やす計画を発表した。但し、それに対して充てられる国家予算は本年7600万ユーロ(73億円)であるが、2013年には6000万ユーロ(58億円)にカットされる。自転車交通の振興の旗振り役は行うが、実施は各地方自治体任せと言う訳である。但し、自転車交通の交通法規は厳しくして安全な自転車交通を推進するとしている。
自転車が関係する交通事故は年々増加している。首都ベルリンのみでも2011年に7176件発生しこれは前年比19%である。原因としては、自転車の飲酒運転、スピードの出し過ぎ、携帯電話使用、信号無視、通行区分違反などでこれらには罰金が科せられるようになる。ちなみに飲酒はアルコール血中濃度1.6ミル以上は罰金となる。
自転車先進国のデンマークでは、首都コペンハーゲン市内の主要道路50%に自転車レーン用の「グリーンの波」信号管制が行われており、時速20kmで走ると全く赤信号に当る事が無い管制がされている。ゆっくりとスムースに走ってもらう事で自転車事故を防ぐ効果が大きいとの事である。
ドイツには現在7千万台の自転車が登録されており、2千9百万人が自転車通勤・通学をしている。
ベルリンからコペンハーゲンまで630kmは整備された自転車道が繋がっており、途中短いフェリーによる船旅を加えてゆっくりと自転車による旅行が楽しめる。(地図参照)
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