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19 Sep 2012 08:23:11 pm |
火力発電所の廃棄物 |
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Environmental News 2012-09-17より
問題の石炭の燃えカス(フライアッシュ)はジオポリマーセメントの原料
全米50州300以上の地域の利益代表が、数100万人の後押しを受けながら、ロビー活動を進めて来た法案S.3512「石炭灰のリサイクルと、その見直し法」が上院を通過した。
石炭灰は石炭火力発電所から出される産業廃棄物で、これにはヒ素、カドミウム、六価クロム、鉛、水銀などの有害物質が含まれているが、これらは現在全米の湖沼や窪地に設けられた最終処分場に埋め立てられている。
このS.3512法は2000年5月にブッシュ政権が、固形廃棄物処分法から石炭火力発電所から出される石炭灰は「該当しない」としたものを撤回すると同時に石炭灰の処理と管理を連邦から州へと移管するものである。
この法律が制定されるに至った市民レベルの運動は、2008年にテネシー州東部のエモリ―川とクリンチ川が合流する地点にある湿地にある、石炭灰の最終処分場の堤防が崩れて、家屋、道路、鉄道、送電線、ガス管などに被害が出たことに端を発している。現在も流出を防止する為の堤防の強化工事が続けられているが、すでに1億ガロン(約400万トン)がエモリ―河川敷に流出してしまっており、流域の水質汚染が心配されている。
石炭火力発電所から出される石炭灰はフライアッシュと呼ばれ、うどん粉状の粉塵で、当ブログで何度も取り上げているジオポリマーセメントの原料となるものである。ジオポリマーセメントは常温で製造が可能で、1トンのセメントを使うのに1/4トンもの石油や石炭を燃やす必要があり、製造時に石灰石から大量のCO2が排出されるポートランドセメントに置き換える事で地球温暖化ガスの排出量を大幅に下げる事ができる。石炭灰は有用な資源だ。
原文URL:
http://ens-newswire.com/2012/09/17/300-public-interest-groups-enter-coal-ash-control-battle/
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カテゴリー : 他メディアより |
Posted By : dantesforest |
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