GreenBiz.com 2012-10-02 Mark Alan Hughesの記事より
持続可能都市が唯一の人口問題に対する解答――シーメンスCEO
今月に入ってシーメンスはロンドンに持続可能都市の展示場をオープンした。この展示場の名称はザ・クリスタル(The Cristal)でLEED認証を受けたモニュメントとでも呼ぶべきものである。
ドイツの多国籍企業シーメンスは、世界最先端の産業用テクノロジー、エネルギー、医療、インフラを持ち、強大な財政力を誇っている。この企業は、最近多額の投資を持続可能な都市開発に行っている。持続可能とは資源生産性の向上、水資源の保護、スマートグリッドによる電力の双方向利用を指しこれらの技術が新たな産業サイクルとして、従来の石油、自動車などに代わる産業になると見据えた上での投資である。
このような、大規模な計画は常に政治との暗い関係が取り沙汰され、疑いの視線で見られがちな分野である。そのようなことにはお構いなく、オープニングには世界から300人以上の市長が招待されて参加していた。国連人間居住計画(UN-HABITAT)のジョアン・クロス(Joan Clos)事務局長がオープニングの挨拶を行った。その中で、2050年には世界人口の65%が都市に居住することになり、持続可能性を計画した都市でなければ成り立たないことを強調した。
シーメンス、都市インフラ担当CEOのローランド・ブッシュ(Roland Busch)氏は持続可能都市はもはや挑戦ではなく、唯一の解答であるとした。なぜなら増加し続ける人類が生存できるのは都市しかないからであるとした。現在、全世界の人口の22%が600の大都市に居住しており、そこで世界のGDPの51%が生産されているのである。
シーメンスは欧州では電機部門を持った銀行との異名を持つが、グリーン経済への一番乗りを目指しているようである。
ブログ管理人も4半世紀にわたり勤務した経験の有る企業であるので、今後とも注目して行きたい。
原文URL:
http://www.greenbiz.com/news/2012/10/02/siemens-new-hq-faith-cities
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