GreenBiz.com 2012-11-07 Christine Hertzogの記事より
スマートグリッドがビルディングを持続可能にするには
ビルディングは最も多くのエネルギーを消費している。米連邦エネルギー省のエネルギー情報局(EIA)によると、2006年の全米電力消費の72%がビルディングにより消費されていた。この消費は2025年には75%に増加すると予想されている。産業・商業用途と住居用途のエネルギー消費の比率はほぼ50:50である。
新築ビルと取り壊されるビルの数の比率は4:1である。新しいビルはエネルギー効率がより高くなっているが、インテリジェントビルとしてスマートグリッド中で、電力消費を融通し合う事が出来る動的負荷として機能しているかどうかが重要になっている。
この分野のリーディング企業であるジョンソン・コントロール社のクレイ・ネスラー副社長によると、同社は同社の顧客がスマートグリッドの動的負荷としての役割を果たすように努力を続けているとしている。
しかし、ビルディングは年数が経つとその機能そのものが変わって来る為に、スマートグリッドの一部として当初設計されていたエネルギー消費と形態が変化すると言う。
船舶には船級検査協会が行う船級検査制度が有る。これは船舶の竣工時だけではなく、定期検査時、大規模修繕後にも実施される。建築物の場合は竣工時は総合的な検査を受けるが、その後の大規模修繕や改築時には部分的な検査しか行われていない。
ネスラー氏はこの一度っきりの検査制度を変えるべきだとしている。ビルは年数が経つとオーナーやテナントが変わり使用目的も変わって来る。それに対応するには定期的にビルディングの総合検査制度を取り入れる必要があるとしている。それにより、スマートグリッドの最適化が初めて可能となる。
記事原文URL:
http://www.greenbiz.com/blog/2012/11/07/smart-buildings-meet-smart-grid
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