その製品が出したCO2の量を分かるように表示して消費者に知らせる
2012年11月9日付け、環境ビジネスオンラインの記事を読んで思った。
10月23日ブルームバーグ発として、世界規模の調査の結果、85%の消費者は再生可能エネルギーの増加を望んでおり、再生可能年ルギ―で製造された製品が例え高価であっても購入したいとする消費者の割合は49%に上ったと報じている。
また、企業の間では再生可能エネルギーへの投資は引き続き増加しており、2011年の投資総額は2370億ドル(約19兆円)となり、はじめて化石燃料発電所への投資総額を上回ったとある。
記事原文URL:http://www.kankyo-business.jp/news/003669.php
消費者と投資家の動向が、はっきりと再生可能エネルギーに向いている事を表す調査結果であり、心強い結果である。しかし、グリーン経済への移行への解答は再生可能年ルギ―だけでは無い、もっと大切なのが、資源生産性の向上、つまり省エネである。建築、運輸、農業、重工業分野での大幅な省エネが必要であるが、これらを消費者にどう理解してもらうかは重要である。
今日、消費者はメタボリック症候群を怖れ食品のカロリーには敏感になっており、商品のカロリー表示は当たり前になってきた。同じような商品ならば低カロリー品を選ぶ人が増えて来ていると思う。同じようにその商品がどの程度環境に負荷を与えているかを表示する方法が始まっている。ある企業が工場設備を改善して資源生産性(省エネ)を2倍にしたとすると、その工場で生産された製品のカーボンフットプリントが半分になるので、それを製品に表示するのである。消費者はそれを、製品に表示された数値で知る事ができ、より環境に優しい製品を選んで購入する事ができる。
社団法人産業環境管理協会のカーボンフットプリント推進チームが行っている表示は、その製品を製造する為に消費された全資源量をCO2排出量(単位はグラム)に換算して表示している。しかし、現段階では表示をしている商品は200程度と少なく、余り知られていない。もっと多くの企業が表示をするように推進してもらいたい。消費者は価格、カロリー、環境負荷を比較でき、教育的効果も大きい。
社団法人産業環境管理協会のURL:http://www.biz.jemai.or.jp/cfp/
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