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23 Nov 2012 06:10:20 am |
CO2で海洋が酸性化 |
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北西太平洋、大気中CO2増加で酸性化
National Geographic News, November 21, 2012 より、
日本の紀伊半島沖から南方の北西太平洋海域で、表面海水中の水素イオン濃度指数(pH)が10年間当たり約0.02の低下割合で「海洋の酸性化」が進行していることが、気象庁の観測で分かった。本来弱アルカリ性の海水が、大気中の二酸化炭素(CO2)の増加で酸性化しているもので、過去250年間のpH低下量と比べると約5倍のスピード。このまま進むと海洋が大気から吸収できるCO2の量が減り、地球温暖化が加速することも懸念されるという。
気象庁は1967年から、海洋気象観測船による北西太平洋海域での定期観測を行っている。
地球の全海洋平均のpH値については、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」による第4次評価報告書(2007年)が、産業革命以後の250年間で0.1低下していることを指摘している。大気中のCO2が増えて海洋に溶け込むことにより、今世紀末までにさらに0.14から0.35低下すると予測している。 海洋の酸性化が進むと、海洋の生態系に大きな影響を与え、サンゴ礁の発達や形成が阻害されたり、プランクトンや貝類、甲殻類といった生物の殻や骨格の成分である炭酸カルシウムが溶け出して、小型化することなどが予想されるという。
日本の気象庁が世界気象機関(WMO)の「温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)」を運営し、世界中の温室効果ガス観測データを収集・解析している。
それによると2011年の大気中平均濃度は、CO2が390.9ppm、メタンが1,813ppb(1ppbは体積比で10億分の1)、一酸化二窒素が324.2ppb。先進国の工業化が本格化する前の1750年と比べて、それぞれ140%、259%、120%に達したという。
原文URL:
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=00020121121003&expand#title
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カテゴリー : 他メディアより |
Posted By : dantesforest |
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