増加するエンターテイメント・通信・PC等の電力消費
これは、ドイツのエネルギー・水道事業連盟(BDEW)がドイツの家庭の電力消費事情について行った調査結果であるので、日本のものとは若干異なるかも知れない。
BDEWの調査によると1996年には6.7%であった家庭におけるTV, オーディオ, ゲーム機, PCなどのエンターテイメント・エレクトロニクスの電力消費の割合が2011年には24.6%と驚異的な伸びを示している。
この一番の原因は1996年には家庭には殆ど無かったPCとその周辺機が2011年には80%の家庭にPCが設置されていることにある。PCにはプリンター、ルーター、無線LAN、インターネットハブなどが付随して設置される。そしてこれらの内ルーター、無線LAN、ハブ等は常時電源が供給されている。
TVやビデオ機器は予約機能などが有る為にスタンバイ電源が常に入っている。これらエンターテイメント・エレクトロニクスは個別の電力が比較的小さい為に軽視されがちであるが、TVのスタンバイ電力は年間にすると一万円にもなるものもある。ドイツの多くの多くの電力事業者はコンセント型積算電力系を無料貸し出しをして機器別のスタンバイ電力を含めた月間電力使用量が分かるようにして、ユーザーの自覚を促している。
ドイツ環境デザイン基準は2010年から家庭用電子機器のスタンバイ電力を最大2Wと決めた。これは2013年出荷分からは1Wに引き下げられるが、既に出荷済みのものには適用されない。
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